採用担当兼エンジニアの方に聞く、ITエンジニアに面接で求められることとは?

── 今回は自身がITエンジニアでもあり採用担当でもある嘉藤さんにお話を伺いました。

嘉藤さん
嘉藤さん

初めまして。採用担当兼ITエンジニアをやっております。

採用を行う中での経験を元にIT未経験者・経験者へのアドバイスをお伝えして参ります。

少しでも参考になれば幸いです。

── よろしくお願いします!

現在の業務内容と採用担当になったきっかけ

ITエンジニアとしては、社内IT業務の開発(VBA、VB.NET、SQLなど)とそのサポートと部下育成および管理をしています。

人事部の役付として、新卒と中途採用全般(面接候補者との連絡調整・人材を必要とする部門との打ち合わせ等)をしています。

── 新卒も中途も採用担当をなさっているんですね。

はい、採用の視点としては新卒も中途も共通する部分があります。

── エンジニアだけでなく採用担当も兼任になったきっかけはなんだったのでしょうか?

会社の意向で採用担当にも人の拡充が必要となったことです。

そこまで大きい会社ではないとこういったこともあるのかもしれません。

断ることもできたのですが、引き受けました。

理由は、様々な視点を持つことができると思ったからです。

── そんな多角的な視点を持つことができた嘉藤さんからIT業界で求められる能力について伺っていきましょう。

IT業界で求められる能力とは?

私が思うIT業界で求められている能力は以下の3つです。

  • コミュニケーション能力
  • 分析能力
  • ロジカルシンキング力(論理的思考力)

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、IT業界に限った事ではありません。

社会人として必要な能力になります。

報連相をする、周りを確認しながら、連携を取りながら業務を進める、相手の求めに応じてサポートをする、その逆もあります。

また、面接では自分から話をすることよりも相手の話に耳を傾ける傾聴力をよく見ます

傾聴力もコミュニケーション能力であると考えています。

分析能力

周囲のルーティン業務を見て、無駄を省く、簡素化する為に何が必要で不要なのか?自動化する為に工期はどれくらい要するのか?等を分析できる能力も必要です。

ルーティン業務だけでなく、ゼロから作成する場合であっても、上記の分析能力は必須です。

このような分析能力は社内だけでなく、社外にも大きく役に立ちます。

面接では失敗談などから分析能力を見ることが多いです。

ロジカルシンキング力(論理的思考力)

物事には筋道がありますし、話をするにも筋道があります。

例えば以下のようなことです。

会社の売り上げを上げるために必要なことは?

「会社の売上が落ちたのは、ネットの風評被害が原因である。だから、ネットの風評被害を抑える為に、ネットの監視を強化する。その為に、専門家を招いて対策をする事が必要です。」

こういった論理的思考力があるかどうかは面接の発言の隅々に出てきます。

ロジカルシンキング力を高める事が出来れば、相手からは信頼されて行きます。

面接は一期一会の場であり、候補者の人生が掛かっている場合があります。

だからこそ、面接官はしっかりくまなくチェックをしてダメであれば落ちてしまいますし、良ければ次段階の面接に進んでもらいます。

応募書類からは良い所を強調して書いているケースが散見されますので、応募書類からこちらが想像して悪かった所、失敗した所を、敢えて聞いてそれらをどのようにして克服して来たのか?をロジカルシンキングで話してもらう事を前提にして判断しています。

採用するということは候補者へ投資をするということになりますので、嫌な質問かもしれないですがこちらも真剣にやっています。

採用基準

若手の場合はIT全般の基礎知識があるかどうかを見る

IT全般の基礎知識を主に見ます。

ITを業務として行うのであれば、基礎知識は必須になります。

具体的には、コンピュータの起動する仕組みやサーバー、クラウド、ネットワーク、データベースなどが必要と思います。

新卒という段階ではそこまで即戦力のような知識は必要ないのですが、IT業務を本職としていくのであればいずれは学んでいく必要があります。

取得資格で例にあげるとすればITパスポートのレベルがあれば、問題ないと思います。

無論、ITパスポートがゴールではないのはお分かりだとおもいます。

あくまでも、IT業界におけるスタンダードな採用の基準であると考えて下さい。

若手の採用基準に学歴は関係あるのか?

── 就活では学歴を気にする学生さんも多いと思いますが、採用担当の方て学歴でふるいにかけているのでしょうか?

結論から申し上げると高学歴者かどうかはほとんど関係ありません

少しは気にしますが、学歴以上に大切なものがあります。

それは人間関係が良好であるのか?また、周囲と協調して結果を出す事ができるかどうか?等の人間性です。

中途採用の面接をしていますと、比較的高学歴者の方が多いです。

そのような方々は和よりも個が中心であるという考え方の人が比較的多い印象です。そういった方は高学歴でも普通にお見送りさせていただくことがあります。

IT業界ではチーム開発も多いですから、和を大切にできる人かどうかも見極めています。

ベテランの採用基準は?

── ちなみに中途採用もなさっているということで、中途採用の採用基準も教えていただけますか?

経験者の場合、即戦力としてやっていけるかどうかを見ます。

中途採用でしたら、会社から与えられているタスクや業務をすぐに対応出来るのかがポイントになります。

ただし、自己を過剰に出来ると考えている方がたまにいます。「ここまでの能力があるのに今までの会社では認めてもらえなかった。御社では認めて欲しい」という方もいました。

原因を他者に求めるよりも、自己を振り返ることのできる方のほうが印象が良いです。

マイナスの事を考えている方よりも改善を自分で考え全力で頑張っている方のほうが会社に貢献してくれそうですよね。

未経験者の中途採用は実際可能なのか?

── ではここから踏み込んでいきますが、未経験者の中途採用ってぶっちゃけ可能なんでしょうか?

可能です

ただし条件があります。私どもが見ているのは知識欲があるかどうかです。

── 知識欲ですか。

IT業界はすぐに新しい技術が出現します。

それらの技術をどうやって習得して行くのか?だからと言って古い技術はおそろかになっていないか?

それらを仕事として身に付けてやって行く事が出来るということが面接やエントリーシートから感じられる方であれば何一つ問題ありません。

そういった方は積極的に採用しています。

── なるほど、技術を身に着けることが苦にならない方を見極めているんですね。

これからIT業界を目指す方へアドバイス

── 最後にこれからIT業界を目指す方へアドバイスをお願いします!

IT業界に挑戦する事は、誰でも可能です。

未経験者はもちろん、経験者のキャリアアップについても同様です。

例えどんな仕事であっても、業務に関わりのある新しい技術や知識を自身に積極的に取り込もうとする人は、個人的にとても魅力的であると考えております。

そういった方は私の会社は積極的に採用しています。

他社様でもおそらくそうなのではないかと思います。

ITの知識と共に、人としての魅力も一緒に磨いてぜひIT業界へチャレンジしてください。

── 採用担当でもありエンジニアでもある嘉藤さんから貴重なお話をうかがえました。ありがとうございました!